インタビューの力で叶えられればいいなと思うこと
「ライターさんって、カメラマンのように友達から仕事を依頼されることって少ないんじゃない?」
と言われて、たしかにそうだなと思った。
たとえば、カメラマンなら、個人のポートレートや家族写真の撮影の需要がある。
デザイナーさんは、カメラマンほどではないかもしれないけれど、たとえば個人事業主をしている友人がいたら、HPやチラシのデザイン・制作を依頼されるかもしれない。(※これは半仕事といわれればそうだけど)
それに比べると、ライターはなかなか一般に需要が少ないのかも。
けれど、インタビューや文章に、こんな活かされ方があってもいいのになって思う。
もっと広がればいいなって思う。
たとえば、自分史の振り返りに。
その人のそれまでの人生をインタビュアーが掘り起こし、記事にする。
話すことによって自分のこれまでを振り返りこれからを考えてもらう。
迷ったときに読み返したり自分の節目にアップデートしてもいいし、自己紹介に使ってもらってもいい。
たとえば、結婚の記念に。
2人の馴れ初めから普段はなかなか言えないお互いへの感謝の気持ちまで語ってもらい、記事にする。
お互いへの想いを再確認するきっかけにしてもらう。
毎年、結婚記念日に読み返してもいい。
たとえば、生まれてくる子どもへのメッセージに。
命がお腹に宿った一番幸福な時期に、親から生まれてくる子どもへとっておきの愛情を伝え、記事にする。
子どもが物心付いたとき、あるいは将来子どもが何かに悩んだときに見せてあげて、
「あなたは目一杯の愛情に包まれて生まれ育ってきたんだよ、いつも見守ってるから大丈夫だよ」と証明してあげてもいい。
たとえば、人生の記録に。
年を取り、死期が近付いたとき、自分の足跡を噛み締めながら語ってもらい、記事にする。
本人からの依頼でも、家族からの依頼でもいい。
一人ひとりの人生には、それぞれ喜怒哀楽の詰まったドラマがある。
振り返っていく中で、感謝を伝えたい存在が何人も浮かぶかもしれない。
記事を見た子どもや孫・友人は、数え切れない幾つもの思い出とともにその人のことをずっと覚えていてくれて、恋しくなったそのときはそっと文章を読んでくれるかもしれない。
こうして書き起こしつつも、まだまだ言語化できていない部分がたくさん。
でも、おいおい私が取り組んでいきたいことだなあという気がしている。