【Bookレポ】「走るひと」

最近、本を買わなくなった。

読む量が減っているのも事実だけれど、買いたい!と思える本が少なくなったのがおっきな理由だ。

 

大学時代は、バイト代の半分位を本に費やしてて、月に何冊買ってるかわからなくなるくらい買っていたけれど、最近はたまにしか買わない。

社会人になってからは雑誌をよく読むようになったんだけど、雑誌も広告が多いものにはうんざりするし、2回以上読みたい、ずっと手元に置いておきたい、と思える本は数少なくて、たいていは立ち読みで終える。

 

 

そんなわたしが、最近で「買ってよかった」と胸を張って言えるムックがある。

 

それが、これ。

 

タイトルは、「走るひと」。

 

走るひと (エイムック 2852)

走るひと (エイムック 2852)

 

 

おそらく、「走るひと」を知った最初のきっかけは高山都さんのツイート。

 

この方を知ったきっかけは、本好きの友達と「おすすめのブログない?」って話してたときに教えてもらった。

 

さっそくブログを読んでみると、本業のモデルの活動はもちろん、お芝居に舞台に趣味のお料理やランニングにとすべて能古とに対して、120%のモチベーションと元気と軽やかさとはじける太陽のような笑顔で向き合う彼女に惹き込まれた。

 

▼みやれさん(高山さんの愛称)のブログ

高山都オフィシャルブログ「miyakoto」Powered by Ameba

 

それからは、ブログはもちろん、Twitterでもフォローして、みやれさんを追うようになった。

 

そんなある日、みやれさんが「走るひと」のことをTwitterで紹介されていた。

 

「私も載ってるよ~ ぜひ手に取ってみてね~」といった内容。

 

 

私はランが趣味なわけでもないんだけど、なぜか気になった。

 

ツイートを追っていくと、「走るひと」編集長の上田さんのツイートを見つけた。

 

何か特定の言葉にビビッときた、いうわけではないと思うんだけどなぜか、

 

「今すぐに『走るひと』が読んでみたい!」

 

という気持ちを掻き立てられたのを覚えている。

 

 

そのとき20時。

 

自転車を漕いで、21時閉店の本屋さんに急ぎ、見つけて購入。

 

家に帰って、すぐに開いて読み始めた。

 

 

最初から、「走るひと」の世界に惹き込まれた。

 

近年ランニングがブームになっていて、ランの特集をした雑誌はよく見る。

 

「正しい走り方」

「ランでダイエット!」

「可愛いランウエアを身につけてみんなで楽しく走ろう」

などなど。

 

そんな中、「走るひと」はそれらどれとも違っている気がした。

 

ひたすらに、ランをする人たちに迫り、彼らの横を伴走しながら、『その人がなぜ走っているのか』ということに迫っていたからだ。

 

ロックミュージシャンやタレントさんなど、取り上げられている人は著名な方が多いが、普段は垣間見ることができない、「ただ走る、その人の横顔」を追っているのだ。

 

 

私はインタビュー活動をしていることもあり、

 

また人やモノの「物語を聴く」のがとても好きなことがあって、

 

特に惹かれたんだと思うんだけれど、

 

どのページからも、躍動感の中から、

 

その人の息遣い、心音、鼓動、息吹が伝わってきた。

 

 

一気に読み終えたあと、私は不揃いのランニングウエアを身に纏い、家を出た。

 

近所の川沿いを走った。

走らずにはいられなかったからだ。

風が、とても気持ちよかった。

 

 

家に帰ってからは、思いを伝えたくて上田さんにメッセージを送っていた。

 

上田さんからは「2号が4月に出ますがそれもさらにロックでエモくていい感じですよ~」と返信が来た。それが2月のこと。

 

 

 

そして、先週10日、2号が発売されていた。

走るひと2 (単行本)

走るひと2 (単行本)

 

 

迷わず手に取った。

確かに、上田さんの言う通りだった。

 

 

 

 

 

読み終わったあと、

 

何かアクションしなきゃ!

アクションしたい!

 

と思ってもらえること。

 

それが、小説以外の本の目的地ではないかと思うんだ。

 

 

 

「走るひと」を読み終わったあと、

 

 

わたしは走りたいと思った。

 

 

そして、

 

 

この思いを伝えたいと思った。