なんとなく

なんとなく。

 

それは、一番ぼんやりしてて、不可解で、でも一番確かな感情。

私の中で意思決定するときに「なんとなくいい」「なんとなくいやだ」は結構重要なポジションを占める。

 

100%自分の気持ちに素直にはまだ生きられていないから、

なーんとなくいやだなあと思っても、言い出せずにいることがある。

踏み切れずにいることがある。微妙な気持ちを抱えてやってしまうことがある。

ある意味それは、年を重ねるにつれて身につけてしまったしなくていいことなのかもしれない。

 

けれど、なんとなくいやだなあと思うこととは、

遅かれ早かれ別れが来る。

私のどっちつかずな行動なんて簡単に追い越すくらい強烈に、

「ほら、最初に伝えたでしょ。違うって」と言わんばかりにカードを差し出してきて、

「ああ、やめよう」「やっぱり違うな」と諦めざるをえないような訴えをしてくる。

 

もちろん逆もある。

理由などわからず、「なんとなく」プラスに心が動くことがある。

なんとなくやってみたい

なんとなく好き

なんとなくこっちな気がする

それらは、ほぼ外れたことがない。

「本当にこれを選んでよかったな」「飛び込んでよかったな」

過去を振り返ったとき、そう思えることばかりである。

 

直感が一番ロジカルで確かだと、私は思う。

彼らは、過去のいろんな体験を総動員して、

私にとってそれがいいのか悪いのか、

向いてるのか向いてないのか、

本心なのか邪心なのかをいつも教えてくれているのだ。

 

大人の事情で直感がYESと言わないことを選んでしまうことは今後もあるかもしれない。

すべてを断れるほどまだ意志も芯も強くない。

けれど、せめて自分の直感が指し示したものには全力で向かっていきたいと思うんだ。