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【About you】♯013-2 真崎睦美

▼▼プロフィール▼▼

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名前:真崎睦美(むっちゃん)

生年月日:1989年9月11日 26歳

職業:フリーライター

 

 

 

▼▽▼▽▼▽▼▽

 

私には、たくさん自慢の友達がいる。

その中のひとりに間違いなくランクインするのが、この人だ。

 

 

 

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むっちゃん。

 

4年前にもインタビューをさせてもらった。あれは、まだむっちゃんが大学生のときだった。

 

▼当時のインタビュー記事

 

 

あれから、社会に出て、いろいろあって、自分の道を歩き始めたむっちゃんに、久しぶりに話を聞いてみた。

(※むっちゃんは今東京に住んでいる。物理的距離があるため今回はSkypeで実施した。)

 

 

 

むっちゃんは、今年4月からフリーのライターとして活動している。

今は、「スマ活」という媒体で企画とライターをしつつ、

その他7つの媒体で執筆をしているようだ。

 

 

そして、その傍ら個人ブログ「真崎ですよ」の更新も怠らない。

 

このブログは、とにかく面白く、考えさせられる。

 

 

 

大学時代から、文章には定評があったむっちゃん。

140字という制限の中であろうが、フリースタイル長編であろうが、天才かと思うほど面白い文章を書いていたむっちゃん。

 

 

でも、むっちゃんは元々ライター志望だったわけではない。

 

教育に熱を燃やし、教育業界に身を捧げる!というような女性だった。

それゆえ、就職にはもちろん教育業界を選んだ。

 

「大学4年のときに塾から内定をもらっていたけれど、その後教育NPOTeach For Japan」の活動をする中で改めてどういう道に進むか考え直したくなって内定辞退をした。その後7月に、とある社長にお声がけをいただいて教育系のベンチャーで社長と2人でやっていくことを決めまして。『むっちゃんは普通の会社に行くとつぶされる。一緒に教育の世界でやっていこう』と言われたから。でも、まあいろいろあって(笑)、さあ働くぞと翌年5月に横浜に行って1週間でクビになったよ。クビになって1週間くらいは人生で一番荒れていた時期かもしれない(笑)。」 

 

まだ世間の新卒は研修イェーイ!などと騒いでる一方で、むっちゃんは上京1週間で初めての「クビ」を経験する。

 

だが、少し休んだ後すぐに心を立て直して就職活動を再開し、7月末に2社目に入社する。

 

「入社したのは不登校支援を行っている企業。教育の中でも自分は、あまり心が強くなかったり、今すごくつらい状況にあって苦しんでる子をなんとかしたいな、って部分に関心があった。じゃあどんな仕事があるんだろう?って考えてたときに、『不登校』というキーワードが突然降りてきて、ここに就職した。短期間で不登校の子を復学へ導いて、復学後もその子が学校生活に適応していけるように支援することを目的としている団体で、まずはカウンセラーになって、親御さんや子どもと面談することが仕事だった。」

 

しかし、むっちゃんは入社して違和感を感じ始める。

 

「企業と私の価値観がそもそも違うのよね。そもそも私は、『適応させる』ことに対して価値を感じてなかった人間やと思ってて。『学校に行かせて適応させることが正解』というスタンスに違和感があった。」

 

と思いつつも、「自分と価値観が違うからこそ向き合ってみて気付くこともあるかな」と思いながら、研修や勉強にめちゃくちゃ意欲的に取り組んでたむっちゃんに事件が起きる。

 

 

「入社から1か月後に私の面談デビュー戦があったんやけど、そこでやらかしたよね。最初の面談で話すことはマニュアルで一言一句決められてるんやけど、私はそのマニュアルを一切守らずにやったんですよ。それは、反抗ではなくて、自然な会話をする方がいいやろって思ってたし、相手からいろんな話を聞くことも大事だって感じてたから。まあ今考えると未経験のくせにそれはアカンかったなと。で、会社的にはそれがアウトだったから、もう凄まじく怒られた。それ以後社内では『真崎さんがいかにダメか』ということを日々突きつけられていました。」

 

 

それからも、どうにか踏ん張り挽回しようと奮闘していたむっちゃんに、とあるきっかけが訪れる。

 

 

エゴグラムっていう性格診断を受けたんですよ。入社して間もない頃にも受けて、そのときはすごくいい結果になったんやけど、やらかしてから毎日散々『思いやりがない』とか『傲慢だ』とか言われてたら自信なんてすり減って、すんごい結果になったんですよ。『思いやりがある』って項目がガーンって下がって、『周りの目を気にする』って項目がガーンと上がったり。それを見た上司がアチャーって感じで、『もっとこの項目を上げて、こっちは少し下げていって、、、、、、、』とかって言われたのを聞いて、ああもう無理だって。『この人たちが求めている理想の私』に、私は変わりたくないて思ったから。だから、『変わろうって思えないんです』って言って、辞めた。2社目に勤めたのは2ヶ月間だったなあ。」

 

 

 

社会人になって半年で2社を退職し、ここまででもなかなか波瀾万丈のむっちゃん。

3社目は、ずっと読んでいたとあるブログを書いていた方が社長を勤める塾に就職が決まる。

 

 

「塾なのでもちろん講師をメインでしつつ、生徒の管理や不登校コースに通っている子たちのマネジメントや不登校の子を集めたイベントを開催したりと、何でもやっていた。波はありつつも一回落ち込んだときに社長からもらった言葉がうれしくて、また加速して結果を出したりと、悩みながらもどうにかやっていた。」

 

「でも、学習指導と生徒管理とご家庭への連絡と事務作業とイベント運営と学校営業と文章書くのとって、日々やるべき業務の種類がいっぱいあって、マルチタスクがすごく苦手で無理矢理やろうとしてパンパンになって、『ああ自分はダメなんだ』って思いながら働いてたなあ。」

 

 

精神的にもいっぱいいっぱいになりながら、ギリギリのところでどうにかこうにか仕事を続けていたむっちゃん。

 

転機が訪れたのは今年の3月だった。

 

 

「『ハイスクールミュージカル』に『 we're all in this together』って歌あるやん。みんなで踊ってるやつ。あれが私昔から大好きで、踊りたい!ってずっと思ってたんよ。で、シェアハウスに一緒に住んでるメンバーの中にダンサーがいるから、ある日その子に『これ踊りたいから教えてー』ってお願いしたらすぐに覚えて教えてくれて、夜に何時間か踊ってたんよ。それがめっちゃ楽しかったわけよ。で、見てる人も『むっちゃん踊ってるとき楽しそうやから、見てるこっちまで楽しくなるわー』って言ってくれて。」

 

「そこでね、悟りが入るよね。ダンスって、自分の中で説明が要らんのよね。好き・楽しいでおっけー!だし、周りもその姿を見てくれて楽しさが伝わる。これをやってるときは無条件に好き!楽しい!ってゆー気持ちが自分の中にあることを改めて思い出したんよね。」

 

「でも、教育を語るときっていっつも自分の中で理由が必要だったんよ。頭で作った理由をしゃべってるって自覚があって。もともと感覚派な人間やから、頭で考えた理由で動くっていうのは、何か私の中でバグが起きてることじゃないのかなって思った。たぶん自分自身が求めてることをするというより、周りが求めてる自分になろうとしてたんだな、って。この自分やったら評価されるかな、『やっぱり教育に熱い奴やな』って思われるかな、とか。」

 

 

悟ったむっちゃんは、思った。

 

 

「お金と見栄で、自分が求めてないことをやるよりも、感覚が楽しい!って言うことを続けた方が絶対楽しい。食べていく方法もわからんけど、日本やから死なへんし、バイトでなんとかなるやろうから、辞めて好きなことをしよう」

 

 

ちょうどこのとき、むっちゃんとFacebookメッセージをやりとりする用があったときに、こんなことを言われてびっくりした覚えがある(笑)

 

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「自分が感覚で楽しいって思うことってなんだろう?」

自問自答したむっちゃんの中に一番強く残ったのは「書くこと」だった。

 

 

「書くことだけはずっと好きだった。基本言葉で何かを表現することが好きなんだと思う。自分がふと考えた言い回しが『おもしろい』って言われたり『なんか読みたくなる』って言われたり。私は結局人ありきやから、『こんなぽいっ!て書いたので喜んでくれるんやったらいくらでも書きます』的な部分はあるよね。あとは、口ベタやから、書いてるときの方が自分の言葉でしゃべれるんよね。より自分のリアルな言葉で。」

 

 

もっと書きたい!という思いが募っているむっちゃんに、出会いが訪れる。

 

 

「たまたまイベントで女子大生ライターに出会って、『書くことを仕事にできるんだ!』という衝撃が走ったよね。だったら自分もなろうと、ライターになりました。」

 

 

 

ただ、いきなりライターだけで生活費を稼ぐことは難しい。

そのため、この前までむっちゃんは「朝キャバ」の世界で働いていた。

これに関しては、むっちゃんのブログで事細かに語られているので、ぜひ読んでほしい。

 

 

 

 

 

 

ちなみに、こういった場所でのお仕事の影響なのか、

あるいは好きなことを思いっきりやっているからなのかわからないけど、

最近むっちゃんが「綺麗になった」「色気が出た」と各所からものすごい反響があるようです。(Facebookコメント調べ)

 

確かに私も思うわー。

 

※「ここに色気のある写真を貼るために色気のある写真をくれ」ともっちから連絡があったのですが、そんな写真は1枚もないので勝手に割愛します。(真崎)

 

 

 

 

 

話は戻って、ライターとして走り出したむっちゃん。

どんなことを伝えたいって思っているんだろうか。

  

「軸は2つあって、1つ目は、自分が勧めたいと思った人とかサービスとかを自分の言葉で紹介したい。そしたら、紹介した自分もハッピーだし、紹介された側もきっとうれしく思ってくれるでしょ。それがなにより嬉しくて。自分が『いいなあ』と思う人の力になりたいから。」

 

 

「そして、あともう1個は、『死ぬな』っていうメッセージを伝えたいかな。自分の職歴とかを隠さずに媒体であれこれ書くのも、『最終的にはなんとかなるからちょっと死なんといて』って言いたいからかも。自分も2年前は『3年以上働かないと使い物にならへん』って言葉に怖がってたし。そういうメンタル状況ってちょっと怖いねん。『これじゃないとあかん』っていうような。そう思って悩んでる人のもとに、ちらっとでも自分の『なんとかなってきましたよ』って言葉が触れることで、ほんのちょっとでもその人の安心に繋がったら万々歳かなって思ってる。」

 

 

確かに、2年前のむっちゃんはビクビクしてたのを私も知っている。

ちょうど、私自身も2年前会社に行けなくなったとき、SOSを求めたうちの1人がむっちゃんだった。

するとたまたまむっちゃんもそのとき、2社目を辞めた後で、お互い「生きづらいなあ。。社会不適合なのかな。。」なんて言ってたよね。

じゃあ、むっちゃんはそのとき、あるいは3社目ですごく悩んでいた時期をどうやって「なんとか乗り切れた」のだろう。

 

「まずは周りの人のおかげやろなあ。あとは、一回り広い視野や価値観を入れたこと。坂爪圭吾さんのブログをずっと読んでたんだけど、彼は会社員でないどころか家もお金もなくて、でもなんとか生きていけるんだっていうことを全力で証明してた。ちょうど自分が『正社員じゃないと生きていけないんじゃ』って思ってた頃に読んだから自分の視野が広がったよね。だから、ネットでもリアルでもいいから、そういう新しい価値観を取り入れたり、出会いを作ったりするのは大事だと思う。」

 

 

軸を持ち、真っすぐ書き続け、順調に見えるむっちゃん。

 

けれど、最近ツイートなんかから「このままじゃいけない」っていうような焦りがよく伝わってきていた。

どうしてか、聞いてみた。

 

「8月から企業で内勤ライターとしてアルバイトをしてるんだけど、結局今って、記事のクオリティじゃなくて時給でお金をもらってるわけで。それって誰でも同じ価値ってことやん。それは嫌やなと思ってて。『真崎さんに書いてほしい』って頼まれる仕事がしたいから、今のまま時給ライターで甘んじてたら自分の目指すところにはいけないだろうなって感じて、このままじゃいけないって思ってる。今の会社でご指導いただいているハイスペックパイセンにも『お前はフリーランスで自分ひとりの力でやっていこうとしてるんだから、週5で会社来てたらアカンだろう』って言われたし。私はもともとそんなに頑張り屋さんじゃないから、何か抜け出すためのアクションを意識的にしないといけない。」

 

 

目指す場所があるから、今に満足しないのだ。

そんな彼女は、以前「嫉妬するぐらい好きな書き手さん」として3名の名前を挙げていた。

 

・トイアンナさん

 

・塩谷舞さん

 

・依里楓さん

 

「嫉妬を感じるのは、影響力が強い人。あと、女性。恥ずかしくて言いづらいけど、おこがましくもライバルって思ってるから。自分が目指してる場所ですでに走ってる人の姿を見るのは刺激を受けるし悔しい。本でもWebでもいいから、より多くの人に読まれたい。」

 

  

ただ自分の好きなことを書いていければいい

 

じゃなくて

 

影響力を持って多くの人に届けたい

 

って気持ちを強く持っているところに、むっちゃんのプロ意識をとても強く感じた。

 

 

 

 

最後に、むっちゃん自身について質問をしてみた。

自分の好きなところって、どこですか?

 

 「ちゃんと自分の中にある価値観で動いたり、言葉を選んでいるところ。好き嫌いや、やりたいこととやりたくないことが段々はっきりしてきて、自分が求めるものを選択しようと思えるようになった。3社勤めて、自分は何が嫌なのかがわかったから、その嫌なものをわざわざ選択しにいかなくなった。」

 

 

そんなむっちゃんだからこそ、思うことがある。

 

 

「『○○じゃなかったら成功じゃない』とか『△△であるべきだ』って聞こえ方をするものを疑う。そういうコミュニティの中でしゃべってる人を見ると、自分の言葉でしゃべってない感じがしてすっごく違和感がある。」

 

 むっちゃん独特のこの視点から書いたこの記事は、現在むっちゃんのブログでダントツ1位のアクセス数を誇る人気記事である。

 

 

 

今回インタビューをしてて、 

あるいは、以前電話で話す機会があってすごく思ったけど、

本当にむっちゃんはいい意味で〝自由〟というか〝あるがまま〟になっていっている。

 

 

もともとむっちゃんは、すっごく気を遣う性格。

だから、しんどいところを見せずに明るく振る舞ったり場を盛り上げたりすることがすごく多かったはず。

 

今も変わらずそういった部分もあるのかもしれないけれど、少なくとも1対1で対話しているときのむっちゃんは、ほんとに余計な言葉を挟まない。「余計な」って言うのは「本音に反した部分」って意味でね。

 

 

 なんか、すごくうらやましくなった。

この、素直さ。心のままに生きてる感じ。

 

でもこれって、憧れつつも色んなしがらみがあってなかなか真似出来なかったりする。

自分をコーティングしている鎧をはがすにはどうしたらいいんだろう?

 

「色々違和感とか、しんどさを感じるってことは、自分の心が『これじゃない』って訴えてるってことだから、変わるチャンスだと思う。で、そんなときは限界までモヤモヤしたらいいと思う。もう無理や、続けられへん、ってとこまで。そこまでモヤモヤしたときに、たぶん自分の心に素直になれるんじゃないかな。結局人って、モヤモヤしてるけど同じ場所に居るってことは、今変わることよりも変わらないことを優先してるってことやと思うから。」

 

 

大学4年間ももちろん濃かったと思うけど、

社会人になってからの3年間は、かなりの激動だっただろうむっちゃん。

 

その中で悩んでもがいて何度か壊れかけて、でも諦めずに本音を突き詰めたから、今のむっちゃんがあるんだろう。

 

 

「人生で実現したいことある?野望とか」って聞いたら、気張らない、ゆったりとした声で、こんな答えが返ってきたよ。

 

 

「とりあえず、自分の言葉を話して、自分が求めることをすることやと思う。今はそれ以外に何も思いつかへん」