「フリ」にさよなら

最近、ノリにノってる奴がいる。

 

http://masaki-desuyo.hatenadiary.jp/

 

真崎って奴。いや、女性。

わたしは彼女のことを下の名前をもじってむっちゃんと呼んでいる。

 

大学時代の活動の中で出会ってからの友人。

仲はそんなによくも悪くもない。

会う頻度は年に1~2度。2度会えたらいい方。

たいてい、「会おうよ!」って話になったときはこっちが具体的な日付を添えてメッセージを返したとこで止まる。

嫌われているのかもしれない。

 

 

そんなつかずはなれずの私たち。

おっきく括ってふたつほど共通点がある。

 

1、メンタルがそんなに強くない

 

おととしの10月、お互い春に社会人になって半年ほど経った頃。

こんなことがあった。

 

わたし、病む。会社に行けなくなる。

家に籠ってたら頭の中を嫌なことばかりがめぐって「死にたい」に近い感情が巡ってくる。

これはあかん、ととりあえず外の空気を吸いに出る。

それでもなお、心細い。心が壊れそう。誰かに、聞いてほしい。

そんなときにむっちゃんへわたしからメッセージを送ったのか、

たまたま、2年に1回あるかないかのむっちゃんからメッセージがくるなんてことが起こったのかもう忘れたけど、

なんか「わたし限界やわ」「奇遇、わたしもやわ」みたいな感じになって(そのときむっちゃんも絶賛病み期)、

たぶんお互い時限爆弾抱えたようなメンタルで、お互いの爆弾の歩みをすこーしだけでもゆっくりさせようとばかりに、はじめての長電話をしたのを覚えてる。

 

「お互い、社会不適合者かもしれんな」

 

なんて言って笑い合いながら、少しだけ心が軽くなったのを覚えてる。

 

お互い、元来わりと気にしいだったり、人の気持ちが空気からなんとなく読み取れてしまうがために気疲れしやすいタイプである。

ま、なんか今はお互いおっきな谷超えて少しはたくましくなった気はするけれど。

 

 

 

もう一個の共通点。

 

 

2、書くことが好き

 

純粋に、そのままの意味だが、お互いにブロガーであったし、書くことが好きだった。

「行間・句読点萌えする」と言っている彼女の気持ちに激しく共感するくらいには。

※ただしわたしはあんまり行間の使い方は意識しない。自分で書くときには。句読点は、大事。

 

たぶん、お互いあんまり人前(特におおぜいの前)で素直な気持ちをぶつけたり、自分の考えを堂々と話したりするのが苦手な気がする。

わたしはわりとそのまんまだし、むっちゃんは司会や幹事もする一見するとワイルドタイプだけど、実は繊細な気遣い屋だから、その場その相手その空気に応じて言葉を選ぶ人の印象がある。

 

だからこそ、わたしたちはそれぞれ、出し切れない気持ちを文字にして昇華するのかもしれない。

本当は違和感を無視できない、わりと頑固な人間だからこそ、ダイレクトにではなくても自分の考えを残したがるのかもしれない。

 

 

 

 

そんなむっちゃんが、最近絶好調である。

詳しくは聞いていないが、彼女自身、最近また新たな転機を迎えて、「素直に自分の書きたいという欲求に従う」ことにしたらしい。

 

そう決めてからは毎日止まることなく更新が続いてて、この前の記事は4,000PVいってメディアからも声が掛かったとかなんとからしく、もちろんそういった数字で結果が出てることはもちろんなんだけど、なんか最近の彼女から紡がれる言葉たちには勢いと言霊があるというか、なんとゆーか、一言でゆーとキレッキレだ。

 

実際文章を紡ぐときには楽しいだけでなくしんどい瞬間もあると思うし、むしろ生みの苦しみしかないんじゃないかとも思うけど、その結果生まれた言葉たちは今とても活き活きキラキラしている。お世辞ではなく。

 

そんな彼女の文章を読んでいると、わたしも書きたい!となるのだ。不思議と。

何か伝えたいことがあるわけでなくとも。

 

 

 

先週、久しぶりに体調を崩し、洗濯物を干すことも何かを飲み食いすることも難しいくらいしんどく、寝込んでいたときに、ふと浮かんで来た言葉。

 

「もっと書きたい」

 

何もできなくなった、弱った自分が思ったこと、それは「書きたい」ってことだった。

 

これは、自分でもなんとも不思議だった。

 

 

 

 

 

 

 

今日、野球チームに混ぜてもらって、朝満開の桜が咲く川沿いでキャッチボールをした。

ノックもした。バッティングも少し。

打球とれない。打てない。バットにも当たらない、へたくそ。

 

でもでも、すっごく楽しかった。

 

5歳くらいのときから、野球が大好きだった。

プロ野球の選手、全員覚えた。出身校や奥さんの名前まで覚えてた(←コワイ)

高校野球もほぼ全試合見ていた。

 

でもそのとき、小学生だったわたしは「女子なのに野球が好きだなんて変だから」って、そのことを誰にも言えなかった。

家に帰ると一目散に野球中継を映し出すテレビの前に向かうのに。

好きなことを好きだと言えなかった。

 

 

今日混ぜてもらった野球チームは、毎週練習をしているらしい。

キャッチボールをする会からはじまって、今はすこし人が増えてきたから打ったり守ったりの練習もするようになったらしい。

「またおいで」と言ってくれた。

来週も練習に混ぜてもらおうと思う。

 

 

昔、野球を好きだと言えなかった自分が、

野球をしたいのに少年野球チームに入りたいなんて言えなかった自分が、

今になって少し報われた気がした。

 

 

 

好きなことを、純粋に追っかける。

 

やっぱりそんなシンプルなことを、もっと大事にしていきたいと思います。